世界でひとつのステアリング!!
2008年 07月 21日
YUPAはこの「MOMOヴェローチェレーシング」という銘柄のステアリング、今となっては、形は少々クラッシックな部類のデザインなのですが、微妙な起伏がYUPAの手の握りにもマッチしていて、他のステアリングをショップで触ってみても、結局、コレが一番!と握り具合に惚れてずっと使い続けています。
今回で3代目のヴェローチェ!1代目の革の状態が劣化して、2代目に交換。
1代目をどうしようか?と思ったのでしたが、折角だったらお遊びで革を巻きなおしてみよう。と思ったのが始まりでした。どんな風にしようかショップなどを見て回り、普通の黒革体裁は2代目があるのだからと、まさしくレーシング調にバックスキンに張り換える事に決めました。
一周を計ると1m強とけっこうな長さがいるので、浅草の革問屋まで足を運び、愛車のボディカラーにあわせて濃紺のスウェード革を購入。ステッチもアクセントになるようなブルーを探しましたが、これがなかなかイイ案配の色合いと糸素材が見つかりません。アクリルコードを買ったり、刺繍糸、ヘンプ糸など買ってあわせてみたけれど、どうもピンと来ません。ここら辺りが自分でする難しいところですねぇ・・・。
そうしているうちに2代目のステアリングの革の状態もだいぶ遣れてきたので、いよいよ3代目の張り替えを始めました。
元の革をはがして革の寸法取りをしました。革をはがす際に多少ウレタン芯がちぎれてしまったので発砲ゴム系のパテで整形し直しました。
念のため、ウレタン芯の厚みも部分ごとに計測。それをMacで図面に起こしてスウェード革の型を作ります。
紙に出力した型をステアリングに巻いてみて、サイズが合うかチェック、部分的に寸法調整をしました。
修正をした図面を型にスウェード革を切り出し。
縫い穴もカルコで目打ちしておきます。
ステアリングに仮巻きしてみて、寸法をチェック。一周巻きで重なる部分を確かめてアタリを付けます。
重なりあう部分は厚みが気にならない様、革をリューターで削り出して薄く整形しておきます。
結局、糸は直前に「ユザワヤ」で色合いもちょうどマッチする手縫い用の極太糸を見つけ、それで縫うことに決定。こういうあたりが規格品を選ぶしかないので素材選びには苦労します。
いよいよ、上部から手で縫い締めていきました。
カーshopなどで、縫い方もリサーチ。平行に縫い締めたあと、交互にステッチを締めることで頑固なステッチに仕上がります。この辺り、締め付け具合や微妙な革の伸び率が、いちいち試行錯誤なもので手作り感いっぱいな調整となりました。(笑)
なんとか上円部を縫い上げました。
だいぶコツもつかめて来て、なんとか使える様に仕上がる予想ができるようになってきました。
ワクワク!!
続いては内側3本スポーク部分のカバーです。
こちらは元々もそうだったので、縫い上げることはしないで、ゴムボンドで圧着仕上げ。
やはり重なる部分や端は整形に注意して、ナイフやリューターで薄く加工して型を作りました。
そうして3箇所、ゴムボンドで圧着して仕上げました。
握りの感触も黒革とはまた違ってシットリ、かなりイイです。
さっそく愛車に取り付け。
ホーンボタンを今まではカラフルな「MOMOCORSE」のものをシックにカスタムメイド、ブラックアウトにしたものを使っていましたが、今回はまさにレーシング調で派手派手も似合いそう。
オリジナルの赤や黄が入ったホーンボタンを付ける事にしました。
2代目を外して付け替えます!!
ホワイトメータに濃紺スウェードのステアリング。
スッカリ、スポーティな運転席となってしまいましたが、これもアリですなぁ!
満足、満足!
最後の画像を見る限り、あとはペダル類をガツッといきましょうか。
DIYやっちゃいましたよ!今時のエアバッグ装着車になっちゃうとこう言ったDIYもできなくなるのかと思うと手が出てしまいました。
ペダルねぇ、アクセルのオルガンペダルっていうんでしたっけ?この手のペダルにマッチするのってなかなか無いんですよね。
僕もこういうこだわり探します!
一応、紙で型取りをしましたし、皮の伸びを考えて多少小さめに型切りし、引っぱり引っぱり縫い込んだので大丈夫でしたよ。
スウェードの何ともフワっとした握り心地が面白いです。(笑)
手が乾いているとサラサラしすぎてる感がありますが、夏場など多少汗ばんでくると逆に手にクイツいてきて最高です。でも今ではその手汗?でベタベタ気味(爆)でも握りくいつきは最高ですね。
そろそろ、また巻き変えかも。
ぜひトライしてみてくださいな。コレばっかりは使う革にもよって伸び具合も様々でしょうし。ウマク出来る事お祈りしております。
私も素人なので、クロスステッチ?縫い方名称すら知りません・・。(笑)
既存のステアリングを見比べて、見た目こんな感じに仕上がればと思って縫いました。
写真、上から9.10番目あたりを参考にしていただきたいのですが、基本、2本を使って表面は等間隔でステッチを作っていき、針が革裏になった時に反対の革裏側に通し、を互いに繰り返していきました。これがクロスステッチと言うのでしょうか?そして最後にもう一本を使って、表面のステッチを交互につまむ様に斜めにジグザグと締め上げて仕上げております。これをして、革の合わせ目がキレイに収まったように思います。最初のクロスステッチ縫いの締め上げ加減とかが難しかったです。締め上げすぎても革の合わせ目が捲れ上がってしまうし・・・。私が縫った印象では革の合わせ目がピタリと隙間の無い程度に縫い上げ、最後のステッチをつまんで斜めに通す時にギュッと締め上げるって感覚だとキレイに仕上げられたように思います。なかなか言葉ではニュアンス伝えづらいですが・・。この辺りは自分で要領をつかむしかないんでしょうね。
こんな感じでわかりますでしょうか?