新海 誠
2005年 06月 30日
もとは大手会社のゲームクリエイターだった彼は、突然退社して、たったひとりでフルデジタルアニメの製作に没頭したという。25分の『ほしのこえ』を完成させ、各方面で話題をよんだ。その後、世界的にも色々な賞を受賞し、『ポスト宮崎駿』とまで言われたりしている。
その彼がスタッフを組み初のロードショー物に挑戦したのがこの『雲のむこう、約束の場所』。とても気になる作品だったので観てみました。
津軽海峡を挟んで、北海道が日本とは分裂国家になっているという未来的なストーリー、だけど展開は懐かしく、情緒的でもあり不可思議な世界をかもし出していた。
とてもクールな展開で途中ダルいかなとも思ったけれど、とにかく画面構成がウマいと言うかキレイです。1シーン1シーンを切り取ってみたくなるような美しさでした。
今後も楽しみな作家です。
聞けばひとりで作り上げた『ほしのこえ』はPowerMac G4 400MHzで作り上げたという。この『雲のむこう、約束の場所』のパイロット版ですらPowerMac G41GHzDualで作ったとのこと。ンー、YUPAが使ってるMac環境とそんな変わらない環境である。使い方によっては、こんなパーソナルマシーンでもフルスクリーン映画を作ることが出来るんだなぁと、その執念というか努力に感心、感心。