九十九電機
2008年 11月 07日
九十九電機が負債を抱えて民事再生法の適応を申請した。
いち早くパソコン分野に特化した系列のお店、パソコン市場の発展とともにみるみる大きく成長していったのでした。
かつては代理店を挟んでYUPAのクライアントさんでもあり、
YUPAにとって思い出深い企業なだけにショックでした。
YUPAのデザイナー生活もこのクライアントさんをきっかけに、「定規、カッター、切った貼った」の世界から「モニターに向かってマウスを動かす」の作業に一変したものです。
ツクモ電機さんのデザイン作業をするにあたり「マッキントッシュ」を使う条件が出され、まだまだ個人には高嶺の花で、手が出せない物であったのを、ン百万を投資して代理店が導入、そこへYUPAも居候のごとくMacパソコンをおぼえて作業したのでした。
「クリックって何?」(笑)から始まり、徹夜徹夜で覚え、壁にブチ当たってはツクモの技術者に教えてもらったり、トラブってはメンテナンスをしてもらったものです。
当時、OPEN仕立てのこの店のショッピングバッグや包装紙、はたまたポスターから雑誌広告、店頭POPに至るまでちゃんとデザインしたいとのことで、YUPAが担当したのでした。
中でもショッピングバッグのデザイン提案をした際、ただお店ロゴをあしらっただけではつまらないので、愛嬌のあるようなキャラクターも考えてみたら!?と提案したのがきっかけで、写真の(通称つくもくん)が出来ました。「へのへのもへじ」みたいに単純でカワイらしくをイメージして、YUPA自身の手描きで提案した所、ツクモさん側にえらく気に入られ採用となりました。
以来、今でも店舗の壁面にまで広く使われていたのです。
かつて、息子にも壁面にある「つくもくん」を指差し、
「あの顔のマーク、YUPAが考えて描いたものなんだよ!」
「ウッソォ、YUPAスゲェ!!」
と息子にも自慢したもんでした。(爆)
石丸電気のパソコン館も今月閉館したと聞きました。アキバ電気街の一角をなしていたお店達が次々悲鳴をあげ始め、悲しいような、寂しいような・・・。
時代の流れと共に、この一角もどう変化していくんでしょうねぇ。